2017/08/12 モマの火星探検記
モマの火星探検記 8/12マチネ
少年社中さんも銀河劇場もはじめてでした!
こんなに舞台で泣いたの初めて…
踊りを、歌を、音響を、照明を、体を、こう使うんだ!と全てにおいて感動した
○あれこれ
・装置
ストーンヘンジ的なオブジェ3つ(作中によると「ストーンサークル」)が平台の上に乗っていて、ほとんどの演技は平台の上で行われる
・照明
緞帳なくて最初から照明ついてたんですけど、susから水色と青、そして星球、スモーク焚いてるので全体を通してぼんやりとした感じ
平台の下をコロガシの光がピカーって光ってて良かった
とにかく派手!コロコロ変わるし目潰し多い!光量、常に100じゃなくて70くらい?と100くらいを効果的に使い分けてた
・音響
でかい。音が鳴るたびに振動が来る。
暗転の時の音響も爆音で、それがとっってもよかったなあ。
ピアノのメロディだけとかの曲も綺麗だったー
・衣装
ヒラヒラが多い!ユーリ役の生駒ちゃん、子供の役だったんですけど動くたびにヒラヒラ動いてて子供らしさが引き立ってたなあ
○役者
・モマ/矢崎広さん
彼の役への向き合い方が好きです。(といっても薄ミュぐらいしか見てないんだけど…)真面目なシーンもコミカルなシーンもしっかり演じて、かつ、感情と演技がマッチしてた。
・ユーリ/生駒里奈ちゃん
歌のたどたどしさが子供らしくてよかった。動き方可愛かった
・おじさん/井俣太良さん
たいらさんの大きな声、どっしり構えた演技は安定感が凄まじい!通路席だったから客降りで隣通ってくれたんだけど、泣きまくってて通り過ぎた後にやっと気づいた。
・ガーシュウィン/松田岳さん
体の使い方がいい!泣かされました。
・テレスコープ/鈴木勝吾さん
ロボットの役なんだけど、本当にロボットの動きだった。感情を込められないけど演技に魂入ってた。
・レイ/相馬圭祐さん
そもそもシンケンのオタクだから鈴木くんと同じ舞台ってだけでも嬉しかったし何より復帰おめでとうございました。
○演出
面白えことすんな〜!と思ったのは、コペルニクスだとかガリレオだとか、過去の学者がいかにすごいかを説明する集会で、みんなが床を手でダンダンとリズム取りながら一斉に叩いていたところ。セリフだけよりも威厳とか説得力?が増したように感じた。後ここのシーン、コペルニクスやガリレオを紹介する人はバラバラだったんだけど、紹介する人が踊りや体の動きで表現しててすごい良かった
○脚本
いい感じに先が読めるって感じでした。でも先が読めた瞬間に鳥肌が立つ。伏線もちゃんと貼ってたしわかりやすかった。
以下ネタバレ
モマとユーリ、そしておじさんの関係性がわかったとき、すべての歯車がカチッとあわさった…そうか、過去と現在なのね…
ホルストの息子ジュピターが亡くなった後にジュピターが幽霊となって現れたのも、全てはこのためだったんだね…(でもここのホルストの演技がやばすぎて泣いた)
モマは火星でクレバスに落ちた挙句、大きなフレアに呑まれてしまう。クレバスに落ちて見捨てるしかないとわかった後でも、メンバーはいつものように話し、「地球に帰ったらピクニックに行こう」と約束する。決してもう助からないことは言わないし、その優しさが痛かった。一方ガーシュウィンは、自分がクレバスから助かった引き換えにモマが落ちてしまったことに責任を感じて、「助けに行こう、行かないなら俺も火星に残る」と提案。そこに輝馬くん演じるタケミツが「共に分かち合おう」と抱擁。そしてモマ以外の一行は火星を離れるが、スコープス(ロボット)は火星に残る。モマを一人にはしない。いつものようにコントをやってモマを励ましながら、一緒にフレアに呑まれていく…この一連のくだり、ボロ泣きでした…
満足度がえげつない。台本買ったのでじっくり読みます。