だから備忘録。

観たものの記録。

2019/02/26 七つの会議

ヒェッ…。こんな会社絶対入りたくないな〜。と初っ端から思った七つの会議感想です。

だ、ダサ!!!!!!!!ダサい!!!!!なんだこのホワワワーン!!!!!なんだこのカット変更の仕方!!!!!!と思ったのですが、あれ、すごくいい意味でリアリティが出ていて…。というのも、「映画的」おしゃれな演出じゃなくて、たとえば警察24時とか(いやちゃんと見たことないんですけど)、たとえばガイアの夜明けや、例えばNHKのなんかビジネスのなんかとかで見る、リアリティあるビジネス番組みたいな作りだった気がするんですよ、画が。あの白地明朝体に黒縁つけたフォントも、「クローズアップ現代」のコーナーだと思えばよく見るような気がしましたもん。 
何が言いたいかというと、これ、映画じゃない。 
いや映画ですけど。というツッコミはさておき、作りが非常に現実味を帯びていたわけです。ナレーションの入れ方なんかもまるで再現ドラマ。始まり方も終わり方も再現VTR。そんな感じがひしひしとしました。 

でも映画としてのエンターテイメント性は確立されてたんですよ!!これ何?!池井戸さんがすごいの?!監督がキャストがスタッフがすごいの?!なにこれ?、!?!はちゃめちゃにすごすぎてわけがわかりません。小さな話が積み重なって大きな問題へとつながっていくの、ものすごく面白かったし、リコール隠しが露見した時ものすごくスカッとした。またリコール隠しかよとは空飛ぶタイヤしか履修してないわたしは思いましたけど。あと、キーアイテム「ドーナツ」の使い方が面白かったんだよなあ。経理部との問題。八角さんの不信感。取引先への手土産。そして再就職先。この映画でなにが記憶に残りましたか?って、ドーナツとネジですよ。そしてエンドロール。 
エンディングの入り方は非常に独特でしたね。わたしはエンドロールを読むタイプなので正直耳に全部入ったわけではないんですけど、隠蔽は無くならないけど減らすことはできる、という非常に強い作者のメッセージがそのまま伝えられましたもんね。びっくり。

香川照之さんが泣くシーンの陰影のつけ方天才的すぎて死んだ。そもそもキャストが豪華すぎた。片岡愛之助さんの顔ずっと見てられるしミッチーはゲロ要員だし(そんなに吐く?!とびっくりした)野村萬斎さん、手足長すぎ〜〜〜死んだ。喋り方が可愛い。 

にしても、タイトルほんとにそれでいいのかな?空飛ぶタイヤでも思ったけど、タイトルそこからとっていいのかな?池井戸作品のタイトルの決め方、思惑、知りたい。