だから備忘録。

観たものの記録。

2019/01/18 映画刀剣乱舞

とりあえず一番言いたいのは薬研を映す時に足から上へとカメラを移動させるの耶雲監督の真髄だったよね?
さて雑多に参ります。
・スタッフ編 
靖子にゃんと耶雲監督って相性いいな!と思った 正直靖子にゃんがちゃんと刀剣乱舞を履修してないんだな〜ってことはwebインタビュー(燭台切の存在を知らないなど)からも本編(で用いるアイテムなど。あの薬なに?!せめて弁当かお守りだろ??!!と思った)からも分かったんですけど、その部分をうまくカバーしてたのが監督の采配だったような気がしたんですよね。原作の根幹以外の要素を外してある靖子にゃんの脚本に、たとえばこんのすけとか、原作の要素を少しでも取り入れようとする姿勢。あとはまあ、単純に特撮畑の靖子にゃんの書いた脚本を特撮的に映像化したところでしょうか。

脚本はですねえ、初見の人には難しいんじゃないか?と少し思った。舞台挨拶の時は初見でも平気!みたいなこと誰かが言ってたけど。遡行軍とか説明なくなかった?あった?ナレーションだけで印象薄かったのかな? 
それにしてもほんと〜に「やられた!」って感じですよ。実は試写会を見た人のネタバレを踏んでしまったので老人審神者から幼女審神者への代替わりの件は知ってたんですけど、それなんて序の口ぐらいの衝撃でしたね。 
まず鶯丸が留守居役だったことに普通に驚いてしまいましたね。てか鶯丸の名前一番最後だから絶対何かあると踏んでたんですけど(というか靖子にゃんのことだから折るでしょ!という気持ちと、いやUNBROKENやんけ!という気持ちが観る前戦ってました)、三日月とじじい同士食えない人たちを担う役割だったんだね〜と後々納得しました。でもなんでその刀選鶯丸だったんだろうね、新規キャストなのに。たとえば石切丸さんとかでも良さそうじゃないですか?

あとやられた〜!ってところは“本当の”歴史の件ですかね。えっ。そうきたか〜。三日月が不穏な動きをして周りからなんかあいつやばくない?みたいな扱いされるのは舞台版もなんかそんな雰囲気あるじゃないですか。だから三日月が遡行軍側につき始めた時はまたなんか考えてんな〜程度にしか思ってなかったんですけど、まさか諸説ある歴史の正史とされてないほうを『映画刀剣乱舞』のなかで正史扱いにするとは思いませんでした。織田信長本能寺の変で果てたのはあまりにも有名な話なのでね。 
それとそれと!三日月折れるかと思った!銃弾食らうところ…いやUNBROKENやんけという葛藤をずっと頭の中でやってましたどね。ここで三日月折れたら靖子にゃんぽいなと思ったんですけど、ここで折れたらカッコ良すぎだから折れないかもなとは少しだけ思ってました。折れなくてよかったね。ここで刀装ないんか〜?とかなにその回復薬!とかのツッコミも入れました。 
で、会場みんな驚いてたな〜ってところは倶利伽羅江ですよねやっぱり。いや誰だよ。みたいな。扱いとしては刀ステの時期に合わせて?ために?実装された不動と同じかもしれませんが、先行予告がなかったのでその分衝撃波強かったねえ。知らない顔だな〜と思ってキャストで調べたら土屋太鳳ちゃんの弟らしいです。今後の実装に期待。 
なんかもっと絶対靖子にゃんにやられた!って思ってたシーンいっぱいあったのに記憶が飛びまくっててこれ以上思い出せません。2回目3回目見た時にまた言うかも。 (映画泥棒コラボのおかげで3回は確実に観ますからね)
笑いの取り所が少々唐突だな〜ってところはありました。てか脚本だけじゃなくて監督の間の取り方のせいもあると思うけど、秀吉が最初に出てくるシーン、空見てるところ長すぎて一人で笑っちゃった。隣の人ごめんね。会場は長谷部のところは大抵笑ってました。「顔かと」とか、幼女審神者と遊んでるシーンとか。まあ長谷部でまず笑ったのは映画泥棒でしたけど。 

脚本以外のスタッフ面はですねえ、やっぱり耶雲監督画面ちょ〜綺麗だなって。テロップの出し方なんかもう最高でしたし、CGも桜とかは綺麗だったし、(でも最初の出陣シーンは戦隊モノのOPみたいでしたよね。戦隊モノというか靖子にゃんなのでほぼシンケンジャーですが。は?)“キャラクター”を大切にする撮り方も、光の当て方も…。ただ、光、当てすぎじゃね?って思ったシーンがあって。途中で隊員散り散りになって山姥切と薬研と骨喰が川で休むじゃないですか。あのシーンで骨喰が山姥切と薬研の玉盗んだあたりの、山姥切と薬研。すっごい光が当たりすぎてて透明感えげつなかったんですよ。んでもって二人ともジャケット脱いでるから学生服みたいなもんじゃないですか。なんかもう、綺麗な男子学生二人にしか見えなくて、なんかすごい、BL映画っぽかった・・・・・・。
ナレーションがいたので大河風な…いや…時代劇じみた…いや…なんかそんな風に見えてよかったですねえ。秀吉の動向説明する時に急にNHK教育番組じみたものになってたけど(笑)。 
あと衣装とメイクもね〜。双方舞台のとは違うものを使ってるじゃないですか。より映像に映えるように、より自然に見せるようになってて…。特に三日月の衣装の紗綾(?)模様が綺麗に映ってて感動しました。あと山姥切の布が舞台よりも茶色かったのもよかったなあ。長谷部のアンテナ消えてたり、骨喰はもう少し耳出してもよかったんじゃないかな?とか、骨喰の眉毛に眉マスカラ塗らなかったの?とか、鶯丸眉毛の角度上がりすぎでは?とか、ちょいちょいありましたけど。色も奇抜なものじゃなかったのでよかったです。 
そういえば時間巻き戻る演出マジでクドカンかと思った。
 
三日月、本丸を襲ってきた馬鹿でかい遡行軍と戦ってたシーンがゴリラすぎてよかったですね。ステータスの再現…。 

いや〜????舞台キャストほぼ全員出たのにみっちゃんはどうした????????????????(いやあと同田貫とか山伏とかもいませんでしたが)あと鶴丸と一期はなんでいたのにキャストじゃなかったの…都合合わなかったのかな…。あんなに舞台キャストで固まると、やっぱり地続きな気がしちゃうじゃないですか。切り離せって方が無理ですよ。切り離せって監督が言ってるので頑張りますけど。ほんとなんでミュのキャストを一切出さないのが不思議でしょうがない…。あの老人審神者、絶対審神者になって年月結構経ったでしょ!もっと顕現したんじゃないの?!と思いました。制作の関係でミュのキャストは出せなかったんでしょうかね。

終始手汗がひどくて本当にハラハラしながら見てたんだけど、作品はすごく完成度が高かったかな〜と思います。キャストもスタッフも!伏線の回収とかもよかった。副題である「継承」を軸に天下人の継承と審神者の継承を描きつつ、キャラクターを生き生きと魅せてたのほんとよかったよね!不安は見事に打ち砕かれ、今は満足感でいっぱいです。めでたしめでたし。