だから備忘録。

観たものの記録。

2016/11/02 治天ノ君

治天ノ君  メモ


最前列ほぼセンターだったよびっくりした…!  でも目当ての俳優がいない時は「舞台中央 前より7列目」あたりが全体を見回せていいんだろうなと思いました  贅沢な問題だ



大正天皇を中心とする物語。大正天皇の御結婚前あたりから崩御された後までを描く。回想形式だったけど時系列がこんがらない。照明が現代(?)シーンはブルー系を使ってたのもよかった。日本史は中学までの知識しかなかったんだけど作中でちゃんと解説されるから特に問題なかったし。あとチョコレートケーキさんのとこはいつも資料いただけるから照らし合わせてなるほど〜!ってなるんだよねえ。


マイク使わない舞台だったんだけど、発声がしっかりしてて聞き取りやすかったしなにより皇族/政治家の威厳が出てた。動きも大正天皇を除いてみんなキビキビしてたから緊張感があった。逆に大正天皇は少しオドオドした感じだとか、即位した時のソワソワ感が声や動作から伝わってきて親しみやすかった。大正天皇がご病気を患ってからは半身麻痺のような演技がリアルでびっくりした


大正天皇の病状を詳細に国民に伝えられてしまった時の原敬の土下座のシーンがめっっっちゃ印象的で。本心から大正天皇のことを尊敬してるってことが伝わってきて泣いた。それと、四竈が大正天皇とともに軍歌を歌うシーンも泣いた。


劇団チョコレートケーキさん、前に観に行った時も今回緞帳下げずに開場時から舞台セットが見えてる形だったんだけど、それがデフォルトなのかなー  歴史劇はすごく勉強になるし衣装も凝ってるから観てて楽しい  また行きたい

2016/10/29 フリック

フリックのメモ

国立劇場の小劇場初めてでした。小さくてびっくりした…!緞帳もないから会場の時からステージに明かりついてました。

 

 

舞台装置すごかったな〜!場面設定が映画館だから、客席や映写室が舞台上にある。ミニチュアが公開されてたんだけど細かいところまでしっかり作られてて感心した。

 

元がアメリカで書かれた脚本なだけに間の取り方が洋画みたいだった。長すぎる間がある時は音響がかかってたり、喋ってないけど演技はちゃんとしてて目が離せなかった。んでも、脚本は割と重め。コミカルな話なんだけど、人種差別、同性愛、奨学金ダウン症、自殺が取り扱われてて、色々なことを考えさせられた。起承転結の「転」にあたる部分では人間の本質が垣間見えたり。一番共感したのは、エイブリー(木村了さん)の「人はみんな、自分がこうであるっていうステレオタイプを演じてるだけだ」ってセリフ。

 

ほぼ3人劇なのに退屈しなかったんですよね。キャラがちゃんと立ってるし、何より演技がうまい。立ち方とか、掃除の仕方とかにも差があってよかった。木村了さんは帝一とかTARO URASHIMAの時よりも自然な演技だったなと思う。ソニンちゃんから漂う色気すごかった。菅原永二さん何処かで見たことあると思ったら十一ぴきのねこに出てたんだって〜!

 

すごく楽しかったし、いろんなことを考えさせられる舞台だった。作中に50本以上洋画のタイトルとかあらすじとかが出てくるんだけど洋画全然詳しくないから洋画見てからもう一回観たいな〜明日千秋楽だけど…

2016/09/16ガラスの仮面

ガラスの仮面のメモ

東京初日でした  紫のバラのひとからもお花が届いててほっこりした〜!カーテンコール4回、うちスタンディングオベーション2回でアツかったよ〜  



再演というより再構築って感じだった!

特に変わったのは1幕。今回は「奇跡の人」後の授賞パーティー紅天女候補が発表されるところから始まる。前回の舞台では1幕の大半をかけてじっくり描かれた「天の輝き」〜「夜叉姫物語」はカット。ここの流れが面白いのになあ、2年前めちゃくちゃ泣いたマヤの母さんが死ぬシーンがちらっとしか出てこなくてショック受けた…。 「ふたりの王女」の稽古場のシーンでは劇中のキャラクターの心情に合わせた場面をオーバーラップしてて、こんなやり方があるんだなって思った。


舞台装置が全然違う!

青山劇場のは円形に5つくらいの舞台セットを配置してて目まぐるしいほど回してたのに対し、今回のは円形の裏・表に配置されたセットを小刻みに回したり大きく回したりして表情を変えながら使ってた。susからナナメに人に光が当たった時に、せり上がってる部分に大きな影ができてて登場人物の怒りがよく現れてた。


月影先生すごい迫力

宝塚出身の一路真輝さんが演じてるだけあって、発声とか威厳とかがズバぬけてた。


真澄さまの壁ドン

「ふたりの王女」でマヤがいい演技をしたら花を贈ろう、っていうシーンで壁ドンしてたドキッとした。これ原作でも壁ドンだったっけ?


カテコもちゃんとキャラクター

特に月影先生の登場時はsusが青になって空気が一瞬で張り詰めた。ほんとすごい。

でも3回目のカテコが終わって帰る時に月影先生が亜弓さんの腰に手を添えてニコニコ退場してたのすごく可愛らしかった〜!


お芝居っていいなって本当に思いました。

2016/08/19 頭痛肩こり樋口一葉

頭痛肩こり樋口一葉 メモ

こんなに満足した舞台超久々に見たのでは…?

 

 

緞帳の代わりにバトンから紗幕を下ろしてる。紗幕には万年筆で書かれた原稿用紙のような模様が描かれている。場転が多いが上記の紗幕に時・場所を書くことでわかりやすく伝える(台本ママ)

基本的に平台の上に置かれた家の骨組みのようなセットが中心。それに吊りものが追加されたり照明を変えたりして場転を表現。少し道具を動かす音が目立ったのが残念

 

役者の演技が素晴らしい。2年前に高校演劇でこの脚本やってたのを見たけど、高校生がやるよりも人生の重みを感じて説得力が出てた。劇場がシアタークリエで小さめなので裏声とかも通りやすかった。歌も聴いてて心地よかったし。

花蛍の衣装はザ・幽霊って感じだった。御霊になるとみんなウィッグがほつれたような形になるんだけど、花蛍は白い着物が擦り切れててひらひらしてた。

 

もともと脚本が好きだったから観に行ったんだけど更に好きになったし、演技がうまいからストレスなしに見れたし、すっごい満足した。S席買ってよかった。自意識過剰かもしれないんだけど3列目だったし永作博美さんと目があった気がする。

2016/8/12 TARO URASHIMA

ミュージカルTARO URASHIMAのメモ

客入れの音楽が桃太郎と金太郎と浦島太郎の童謡だったのは絶対au意識してると思うんだけど…どう?!



・脚本は御伽草子「浦島太郎」をベースにしつつ、オリジナルの展開。海の中でクーデターが繰り広げられたり、浦島太郎がとんでもない不幸体質になってたりする。笑って笑って笑って泣ける話。

・海のシーンと陸のシーンは吊り物や背景が書いてある紗幕を入れ替えることによって表現。照明の切り替え→セットの切り替えがスムーズ。

・海のシーンの吊りものは泡をイメージした4角形が連なってるもので、2つのバトンに同じようなものを下げることにより立体感を出す。

・衣装がハイパー可愛い。凝ってる。特にダイオウグソクムシ参謀の衣装はすごい。

・会場が明治座だったのでステージが回る。それによりさらに迅速で飽きない場面転換が可能に。

木村了くんと大堀こういちさんのギャグ耐え合戦がまた観れる(重要)

・照明が目まぐるしく変わる。海のシーンの青は濃いブルーと水色の二色使い。目潰しで計16箇所から赤使われるの割ときつかった。

・でも原田優一さんの歌すごかった

全体的に楽しかったけど特に脚本と舞台装置と衣装がすごかった。それだけで見る価値あった。あと明治座の椅子はふかふかだった。初明治座、幕間のロビーでアイスモナカ食べたのが美味しかったなあ。